玉村町立上陽小学校 様
「未来のケアを考える」特別授業レポ、第2弾!
小学4年生の子どもたちが
困った人を助ける“みらい”の道具づくりを通し、
やさしい心を育みました!
「未来のケアを考える」特別授業レポ、第2弾!
小学4年生の子どもたちが
困った人を助ける“みらい”の道具づくりを通し、
やさしい心を育みました!
2023年11月29日、群馬県佐波郡玉村町にある玉村町立上陽小学校様にて「困った人を助ける“みらい”の道具」発表会が開催されました。これは同年3月に行われた、玉村町立中央小学校様での「未来のケアを考える」特別授業から発展し、実施された企画。ケアコムは、前回に引き続き講師として参加しました。全2クラス、計36名の4年生の子どもたちが、「やさしい心×アイデア=みらいのイノベーター」という目標を掲げて取り組んだ発表会の様子をレポートします!
発表会を行う前に開催した「未来のケアを考える」特別授業にて、ケアコムは子どもたちに「困った人を助ける“みらい”の商品をつくろう」という課題を出しました。
課題に取り組む際、最初に全員で考えたのは、「困っている人=福祉が必要な人って誰?」ということ。「体に障がいがある人やお年寄り以外にも、妊婦さんや外国の人だって、困っていることはあるよね」と理解を深めたうえで、アイデアづくりがはじまりました!
それからはクラス混合で編成された11の班ごとに、目隠しをして「目が見えない」体験をしたり、親御さんにインタビューをするなどして情報を収集し、アイデアを練ったそうです。そして発表会までの間に中間発表会を数回実施。友だちからのアドバイスを取り入れ、全員で試行錯誤しながらアイデアをブラッシュアップしていきました。
視覚障がいがある人がどんなところでも安全に出かけられるように、イヤホンと360度カメラを搭載した帽子型の道具を考えました。歩いているときに、曲がり角や段差、階段などの障害物があるとカメラが検知します。人は、イヤホンでどんな障害物があるのかを「ビービー」「ポーポー」などの音で知ることができます。
お母さんや妊婦さんの負担が少しでも減るよう、2つの商品を考えました。1つは、離れた場所でも子どもを見守れる、見守りカメラ付きのおもちゃ「くるくるくぐる」。もう1つは、お母さんや妊婦さんがつらい思いをしているときに、息を吹きかけるだけで助けを呼べる「助けてくん」です。
日本で生活しているけれど、日本語がわからない外国人が、日本人とコミュニケーションをとるときに使うペンダント型の通訳アイテムです。ペンダントにある赤い丸形をしたAI搭載のマイク兼スピーカーを使って話すと通訳されるので、どんな言語の人とでも楽しく会話ができます。
一人暮らしのお年寄りの方がさびしい思いをしないように、ねこや犬などの動物をモチーフにした可愛い小物入れを考えました。最初はロボットという案もありましたが、高くて買えないかも……という、友だちからの意見を参考にして、安く手に入る小物入れに変えました。
小さな子どもがいてもお母さん・お父さんが自分の仕事に集中できるように、「子育てミッキー」というアイテムを考えました。これは、ケアコムさんの離床センサーを参考にしています。寝ている子どもに装着しておくと、起きたり、泣いたりしたらセンサーが反応するので、別の部屋にいてもすぐに駆け付けられます。
子どもたちのアイデアは、「困っている人を助けたい!」という想いがしっかりと伝わるものばかりでした!ケアコムスタッフは「お年寄りは青色が見えづらいので、青は使わない」「同じような商品を調べて価格を設定した」といった細かなこだわりにも注目。「そんなことまで考えてつくったんですね!」と、子どもたちの発想力に感嘆していました。
また、今回は玉村町の健康福祉課の方も参加され、玉村町に住むお年寄りや体に障がいがある方の人数などを教えてくださいました。健康福祉課の方からは、「今の社会課題をしっかり捉えていて素晴らしいです!」「この授業で、ほかの人を思いやる気持ちが育つといいですね」という感想をいただきました!
発表はとっても緊張したけど、ちゃんと話せてよかった……!
ほかの人のアイデアを聞けて、すごくおもしろかった!
みんなでアイデアをつくれて楽しかった!
もらったアドバイスを参考に、もっといいアイデアにしたいです!
菊池慧先生
発表会が終わったあと、「アイデアにやさしい心を入れることができたかな?」という質問に、子どもたち全員が自信をもって頷いてくれたのがなによりの成果でした。また、「いろいろなことに困っている人がいる」ということを学ぶ機会になったのもとてもよかったですね。今後も自主的に新しいことを考えて、挑戦する体験をしてほしいと思います。
梅澤七海先生
アイデアを子どもたち同士で出していく中で、「困っている人を支える人にも悩みはあるかも」など、自ら視野を広げてアイデアづくりに励んでいたのが印象的でした。高学年になっても、今回の取り組みで培った「視野を広くもつ」ということを活かして生活してほしいですね。
本校では、「夢×未来=自立」という教育目標を掲げ、自分の夢や未来のために自立心をもって課題解決できるよう「非認知能力」を育てる授業に取り組んでいます。今回のケアコムさんとの取り組みは、本校の目標と合致した内容になったと思います。また、学校だけでは学べない社会の仕組みを、企業とコラボレーションすることで学べたこともよい体験でした。今後は、こうした学びから人材育成につながるような高学年向けの取り組みも、ケアコムさんと一緒に進められたらいいなと考えています。
増田眞次校長
「ケアを考える授業」を通して学んだことを、
今後にも活かしていけるといいですね。
これからもケアコムは学校様とともに、
子どもたちの学びを応援します!
遠藤広樹
社長室
地域活性化担当
ゼネラルマネージャー
子どもたちの発表を聞き、一生懸命調べたうえで、アイデアをつくってくれたんだなということがよく伝わり、とても嬉しかったです。子どもたちが、地域で困っている人との関わり方を自主的に考えるきっかけになるといいですね。今後は学校様と一緒に「気づき、声に出し、チームで解決する」といった、人材育成にもつながる取り組みをしていきたいと思っています。
山田昌利
生産グループ担当部長
兼 価値共創グループ
価値共創チーム
バリューコーディネーター
私は、ナースコール親機・子機の実機を用意するなどして、取り組みをサポートしました。いじめや子育てなど、さまざまなテーマのアイデアがあったのが印象的でしたね。先生方や子どもたちで特別授業の内容を深く考え、発表会に臨まれたのだと感じています。今後も、勉強でもプライベートでもたくさん「考える」ということを継続してほしいと思います。
坂本祐二
開発グループ
兼 SMILEユニット
ゼネラルマネージャー
「今の小学生はどういうことを考えているのだろう?」と興味をもって参加しました。発表会を聞いて、子どもたちは日本の社会課題をしっかり考えていることがわかり、感銘を受けました。物事を解決するために必要なロジカルシンキングは、これからの社会にも必要なものなので、ぜひ継続して育てていってほしいですね。
玉村町立上陽小学校
発表会でアイデアを披露したのは、中間発表会を経て選ばれた5つの班。わくわくした様子で友だちの発表を待つ子どもたちを見て、ケアコムスタッフも期待が膨らみます!
発表する班の子どもたちはというと、ちょっぴり緊張した様子……。しかし、いざ本番を迎えると、みんなハキハキとした口調で、堂々とアイデアを伝えることができました。子どもたちのやさしい心とユニークな発想が詰まったアイデアを、発表順にご紹介します。