ケアコム Carecom Smile

Carecom Smile

お客様の課題解決の大きな力に

お客様が抱えている課題は、千差万別。
同じテーマであっても、病院様によって、時によって、場所によって、
さまざまな異なる事情や難題があるものです。
ケアコムはその一つひとつと真摯に向き合い、お客様と共に考え解決を目指す。
いちばん身近で、大きな力になりたいと考えています。

お客様の課題解決に取り組んだ事例

学会発表・共同研究・論文

本ページの内容や人物の所属・肩書等は、発表当時の情報に基づいています。
2024年
3月

第11回PNS研究会

看護動線調査からPNS神ペアを発掘


発表日
:2024年3月2日
発表者
:岩手県立大船渡病院/箱石 恵子氏 岩手県立高田病院/菅原 小百合氏 株式会社ケアコム/矢部 剛生、岡部 雄介
概要
:A病院では、PNSを正確に運用し、ベッドサイドでの患者のケアを充実させることを目標に掲げていた。本調査では同病院の看護師を対象に、携帯しているスマートフォン、病棟や病院内に設置したICタグ、電子カルテなどを用いた動線調査を行い、神ペア(ロールモデルとなるペア)の発掘と、神ペアの動きの考察を実施。病室滞在時間や病室での看護記録実施割合の結果から外科系で2組、内科系で2組の神ペアを選出した。加えて神ペアはPNSの運用を理解し、マインドに基づいた行動を実践しているという特徴を明らかにした。
2023年
12月

第38回日本健康科学学会学術大会

自社周辺の休耕地を活用した、
農業と食による健康増進プログラム検証


発表日
:2023年12月2日
発表者
:株式会社ケアコム/橋本 牧人、中澤 哲也、池川 充洋
概要
:社員を対象として、食育とヘルスリテラシーの向上、旬の野菜摂取による栄養改善、農業による運動習慣改善を目的とした健康増進プログラムの検証を行った。栄養管理士の指導の下で自ら収穫した野菜を含む主菜・副菜、自社自然栽培玄米の主食を1日3食提供し、平日の就業時間内に自社農園を活用した農作業による運動を実施した(参加者7人、平均参加日数22.1日)。プログラム期間中に行った身体測定の結果、体重、BMI、体脂肪率、内臓脂肪レベル、血圧において、参加者全体で共通の週数経過による改善傾向が統計的に有意であることが確認された。
7月

第24回日本医療情報学会看護学術大会

ナースコールグラフ化システムによるナースコール鳴動履歴の可視化
が障害者病棟のナースコール鳴動回数に与える影響


発表日
:2023年7月22日
発表者
:医療法人社団研仁会 北海道脳神経外科記念病院/山﨑 有美氏、河口 貢氏 株式会社ケアコム/渡邉 志麻子
概要
:病棟勤務の看護師と管理者が、NCGS(ナースコールの鳴動履歴を棒グラフ化し、病棟見取り図上に表示するナースコールグラフ化システム)を見た後に業務をした場合と見ながらカンファレンスをした場合のナースコール鳴動回数の変化を明らかにした。介入1(管理者がNCGSを参考にした場合)、介入2(スタッフがNCGSを参考にした場合)、介入3(管理者とスタッフ全員でNCGSを見ながらカンファレンスをした場合)のナースコールの鳴動回数を種別、勤務帯別に介入群とコントロール群で比較した。統計処理はEZRを使用し、比較にはマンホイットニーのU検定を用い、p<0.05で統計学的有意差ありとした。その結果、介入1は、日勤夜勤共にセンサー鳴動回数に、介入2は日勤のセンサー鳴動回数に、介入3は日勤夜勤共にトイレ、センサー鳴動回数に有意差があった。

ナースコールグラフ化システム導入に向けての課題と対策について


発表日
:2023年7月23日
発表者
:医療法人社団研仁会 北海道脳神経外科記念病院/河口 貢氏、山﨑 有美氏、三森 政自氏 株式会社ケアコム/渡邉 志麻子
概要
:北海道脳神経外科記念病院で使用しているナースコールシステムの履歴データを現場の看護師が二次利用できるよう、ナースコールグラフ化システムを同院と共同開発した。プロトタイプができた上で行った実証検証では、職員が利用すること、電子カルテを含む医療情報システムやネットワーク等において業務影響が無いように進めることなど、様々な条件を考慮しながら検証したところ、トラブルなく無事に検証を終了することができた。どのような懸念事項に着目しながら実施したかを報告した。
2022年
11月

第17回医療の質・安全学会学術集会

スマートポンプの警報情報とナースコールシステムを連動した
携帯端末を持つ看護師の行動調査


発表日
:2022年11月26日
発表者
:福井大学医学部附属病院/伊藤 真由美氏、五十嵐 行江氏、伊藤 幸子氏、嶋田 恭子氏、坂谷 眞由美氏 テルモ株式会社/前田 聡氏 株式会社ケアコム/渡邉 志麻子
概要
:A病棟は2021年5月からスマートポンプとナースコールシステムを連動した。看護師の持つ携帯端末には、患者(病室番号)と警報の種類が表示され、看護師は病棟のどこにいても警報の内容が把握できる。携帯端末への警報通知により、看護師は、輸液管理に対する必要な対応を予測し行動するのではないかと仮説を立てた。今回、携帯端末応答後の看護師の行動履歴を調査した。

生体情報モニタのアラームがナースコールシステムへ連動することの
有効性の検証-看護師の意識調査から-


発表日
:2022年11月26日
発表者
:株式会社ケアコム/大平 雅雄、大西 啓彌
概要
:生体情報モニタのアラーム(以下アラーム)に関連したインシデント・アクシデント報告では、アラームへの対応遅れやアラームに気づかず過失となった事例が報告されている。2005年にアラームをナースコールシステムのPHSに連動しアラーム種別を表示するシステム(以下本システム)が開発され、夜間に看護師がスタッフステーションや病室から離れていてもアラームに気づくことが出来るようになった。現在では約500病院、2,030病棟に導入されている(2021年度ケアコム出荷実績より)。そこで本システムが患者安全と看護師の安全・安心に寄与しているか調査し、課題を見出すことを目的とする。
7月

第23回日本医療情報学会看護学術大会

輸液管理を支援する警報情報の通知
~ナースコールシステム及び看護師の携帯情報端末の連動によるリマインド効果~


発表日
:2022年7月22日
発表者
:福井大学医学部附属病院/伊藤 幸子氏
共同研究者
:福井大学医学部附属病院/嶋田 恭子氏、伊藤 真由美氏、坂谷 眞由美氏、五十嵐 行江氏 テルモ株式会社/前田 聡氏 株式会社ケアコム/渡邉 志麻子
概要
:スマートポンプの警報情報をスマホに通知したことによる輸液管理を行う看護師への支援状況を明らかにするため、IT機能(院内システムとのリンク)を搭載した輸液ポンプ(以下、スマートポンプとする)の警報情報とナースコールシステムを連動し、警報情報を看護師の持つ携帯情報端末にナースコールとして受け取ることができるようにした。スマートポンプの既存の警報情報に加え、「残量」として輸液終了3分前に通知する機能を設定した。
2021年
12月

日本医療マネジメント学会

回復期リハビリテーション病棟における
ベッドコントロール支援機能の活用による効果


発表日
:日本医療マネジメント学会雑誌 第22巻第3号(2021年12月)に掲載
発表者
:医療法人博俊会春江病院/吉田 一平氏、半田 智宏氏 株式会社ケアコム/渡邉 志麻子
概要
:回復期リハビリテーション病棟では、疾患や症状に応じて効果的かつ効率的な日常生活機能の改善が求められている。その一方で、病棟運用の視点から見ると、病棟稼働率維持のためには在棟日数の短縮化に伴う病棟回転率の向上ならびに効率化体制に準じた柔軟なベッドコントロールが必要となる。今回、春江病院にて開発・運用している回復期リハビリテーション病棟入退院支援システムにベッドコントロール支援機能を追加し、当機能を用いた状況把握や多部署による病棟運用検討会を実施した。
11・12月

第52回(2021年度)日本看護学会学術集会

ICタグを用いた病院面会者の手指衛生行動に関する観察研究


発表日
:2021年11月26日~ 12月26日 ※オンデマンド配信
発表者
:福井大学医学部附属病院/大杉 拓矢氏 ※ポスター発表
共同研究者
:福井大学医学部附属病院/五十嵐 行江氏 株式会社ケアコム/渡邉志麻子
概要
:COVID-19の流行以後、入院患者の感染予防には、職員や患者家族等への感染予防策の周知と徹底が重要である。しかし、手指消毒剤は各病棟入り口にあるが、必ずしも病棟に出入りする人が全員手指衛生を行っているかは不明である。職員以外の面会者の手指衛生の実態を調査することは、効果的な手指衛生を周知徹底させるための一助となる。安全・安心な病棟運営、および一般社会の衛生への啓蒙活動への貢献を目的として検証に取り組んだ。
10月

第70回日本農村医学会学術総会

地域医療連携データを用いたNHCAP(医療・介護関連肺炎)の
重症化リスク予測


発表日
:2021年10月6日~27日 ※オンデマンド配信
発表者
:株式会社ヘルスケアリレイションズ/橋本 牧人 佐渡総合病院/佐藤 賢治氏
概要
:高齢化が急速に進む中、NHCAPのような肺炎対策は治療面だけでなく、生活支援の関わりが重要である。一方で医療介護資源の不足はリスクに応じたサービスの提供を求めるが、リスクを総合的に導出する方法は確立されていない。そこで多施設・多職種の情報が収集されている地域医療連携システム「さどひまわりネット」からNHCAPリスク因子の探索と予測モデルの構築を試みた。
7月

第23回日本医療マネジメント学会学術総会

薬剤部Q&Aデータを用いた類似質問検索AIの実装、
及び薬剤師による性能評価


発表日
:2021年7月15日~30日 ※オンデマンド配信
発表者
:株式会社ケアコム/渡邉 志麻子 株式会社ケア環境研究所/橋本 牧人、池川 充洋
概要
:聖マリアンナ医科大学病院では、薬剤部に対する質疑応答記録をQ&Aデータとして登録している。本システムは改めて調べなおさなくとも返答できるように、類似質問を検索する業務支援ツールとして活用されている。しかし登録数が増加すると、薬剤名などの単一の検索条件等では大量の結果が表示されるようになり、結果の絞り込みが難しくなっていった。本研究の目的は、検索機能にAI(機械学習モデル)を導入する事で質問の検索性能を改善可能か検証する事である。単語のAND/OR検索ではなく、文章をそのまま検索条件とする機能を実装、及び薬剤師への性能評価アンケート行い、AIの今後の可能性を検討する。
2020年
11月

第40回医療情報学連合大会(第21回日本医療情報学会学術大会)

IoT手指衛生管理における手洗いモニタリングのリアルタイムフィードバック手法の検討


発表日
:2020年11月20日
開催地
:静岡県浜松市
発表者
:福井大学/山下 芳範氏
※一般口演

看護行動におけるプレゼンティズムリスク分析とIoTセンシング可能性の検証


発表日
:2020年11月20日
開催地
:静岡県浜松市
発表者
:名古屋大学医学部附属病院/山下 佳子氏
※ポスター発表

IoT デバイスを活用した位置測位技術は看護師の職場リスクを低減できるか


発表日
:2020年11月20日
開催地
:静岡県浜松市
発表者
:名古屋大学医学部附属病院/山下 佳子氏
※一般口演

看護師プレゼンティズム予防のためのIoTセンサデバイスを活用した行動解析とリスク分析


発表日
:2020年11月22日
開催地
:静岡県浜松市
発表者
:名古屋大学医学部附属病院/大山 慎太郎氏
※一般口演
2019年
11月

第48回日本医療福祉設備学会

急性期病院におけるトイレでの転倒対策に関する研究(第2報)


発表日
:2019年11月21日
開催地
:東京都江東区
発表者
:TOTO株式会社/賀来尚孝氏 株式会社ケアコム/安藤智昭、今 良太郎
横浜市立大学附属病院/伊藤博史氏、立石由佳氏、長野郁美氏
概要
:本研究は、2017年に報告した第1報の続報である。前回の検証において、離座センサーシステムにて、転倒リスク低減の効果は認められたが、座り直しを配慮して設定した離座して5秒後の発報時間に対し、看護師より時間短縮の要望があげられていたことから、発報時間を短縮して追加検証を行った。また、課題としてあがっていなかったが、ON/OFFスイッチの切り忘れによる誤発報についても対策を行った。

第3回日本リハビリテーション医学会 秋季学術集会

回復期リハビリテーション病棟での入退院支援アプリの構築・運用がリハビリテーション実績指数に与える効果


発表日
:2019年11月15日~17日
開催地
:静岡県静岡市
発表者
:医療法人博俊会 春江病院/吉田一平氏 株式会社ケアコム/渡邉志麻子
概要
:回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期病棟)では、入院料評価体系に日常生活自立度評価や在棟日数を基に算出されるリハビリテーション実績指数(以下,実績指数)が組み込まれており、より効果的なリハビリテーションや退院支援が求められている。しかし、カンファレンスなどの予定や目標達成度の確認など、都度変化する患者スケジュールを病棟スタッフ全体がリアルタイムで把握することは困難である。そこで、回復期病棟の管理・運営状況に応じたシステムの構築・運用が実績指数の向上に効果があるかを検証した。

9月

日本看護技術学会第18回学術集会

パートナーシップ・ナーシング・システムの日々の看護業務における
先輩看護師と新人看護師のペア率の実態


発表日
:2019年9月7日~8日
開催地
:福井県福井市
発表者
:福井大学医学部附属病院/山口愛子氏、大北美恵子氏 株式会社ケアコム/渡邉志麻子 株式会社ケア環境研究所/橋本牧人
概要
:福井大学医学部附属病院では、2011年よりパートナーシップ・ナーシング・システム(以下PNS)を全病棟で導入し実践している。日々の看護業務を看護師がペアで行うことのメリットの1つとして、新人看護師が先輩看護師とペアを組み共に行動することで、日々、先輩看護師の看護スキルをOJTで学ぶことができ、かつ、新人看護師の安心感にもつながることが挙げられる。このように、PNSでは、新人看護師と先輩看護師が共に行動しやすいという環境下にはあるものの、実際に新人看護師がどのくらい先輩看護師と共に行動しているのかという実態は明らかにされていない。今回、看護師の位置情報を基に、新人看護師と先輩看護師が共に行動した時間をペア率として調査した。

8月

第23回日本看護管理学会学術集会

転倒・転落の従来法予測と人工知能予測の比較検証、及び人工知能活用の研究


発表日
:2019年8月23日~24日
開催地
:新潟県新潟市
発表者
:株式会社ケア環境研究所/橋本牧人、小沢好光 佐渡総合病院/岩城孝和氏、佐藤賢治氏
概要
:転倒・転落に関して研究機関においても入院時に看護師がリスクのスクリーニングを行っているが、転倒・転落の発生件数の減少は認められない。そこで、過去に蓄積された膨大な医療のデータから、転倒・転落との関係因子を探した出すことに着目し研究を開始した。蓄積・統合されたデータを従来法による予測と、そのデータをAIに活用して、再転倒・転落の予測を行い検証した。
6月

第7回看護理工学会学術集会

人工知能を用いて電子カルテデータから関連病名群を自動探索する研究


発表日
:2019年6月6日~8日
開催地
:沖縄県宜野湾市
発表者
:株式会社ケア環境研究所/橋本 牧人、JA新潟厚生連 佐渡総合病院 佐藤 賢治氏
概要
:当研究医療機関の調査のみならず、先行研究においても多くの転倒・転落因子が報告されている。本研究ではその中でも転倒・転落患者の傷病と病態の複雑性が関与する可能性に着目しており、電子カルテのデータから人工知能を用いて傷病と傷病の関連を自動探索する方法について検証を行い、類似性または併存性のある傷病を単純な構造の時系列データを用いてある程度学習できることがわかった。
2018年
11月

第13回医療の質・安全学会学術集会

「心電図モニタのアラーム対応遅れによる事故」
を受けて活動した取り組みについて


発表日
:2018年11月24日
開催地
:愛知県名古屋市
発表者
:熊本大学医学部附属病院/田口 由美子氏
共同研究者
:熊本大学医学部附属病院/中山 秀樹氏、近本 亮氏、池田 知栄子氏、堀江 美晴氏、久保田 美穂氏、一美 奈緒子氏、山口 高明氏、株式会社ケアコム/渡邉 一義
概要
:心電図モニタ装着中の患者の急変に伴うアラーム鳴動を覚知できず、対応が遅れた事故が発生した。事故を分析した結果、心電図モニタに関する明確なルールがなく、管理や教育体制が不十分なことが明らかになった。そこで、「心電図モニタの安全使用に関する指針」を作成し、周知や教育、巡回や監査などを実施。さらに、心電図アラームをナースコールに連動させるシステムを全病棟に取り入れた。その結果、アラーム対応遅れによる事故は発生しなくなったことから、指針の運用と連動システムは効果的であったと考えられる。一方、システム連動によりナースコールの呼出回数が倍増したため、今後はナースコールの内訳を詳細に分析し、適切なモニタ管理に取り組んでいきたい。
6月

第19回 山陰リスクマネジメント研究会

データを活用した転倒防止管理
-重症度レベル3a以上の転倒・転落の予防を目指して-


発表日
:2018年6月3日
開催地
:鳥取県米子市
発表者
:社会医療法人財団大樹会 総合病院 回生病院/看護係長 紫和 真理氏
共同研究者
:株式会社ケアコム/平岡 健志、吉田 修一、櫻井 正一、阪本 篤嗣
概要
:トイレセーフコールの有効性の検証、およびタイムスタディを記録するタブレットを使用し、転倒転落に関するインシデント発生時の患者さんの行動をデータ化し分析。その対策として、必要とされるクリップセンサーを使用することで効果が確認された。
1月

『看護理工学会誌5巻1号(p80-85掲載 )』

実践報告
セル看護提供方式採用病棟における看護業務実施場所からみた業務改善調査


著者
:株式会社ケア環境研究所/池川充洋、大島 暁、飯塚病院/須藤 久美子氏、倉智 恵美子氏
要旨
:製造における生産方式であるセル生産方式にヒントを得て看護提供方式に展開し、業務改善を具体化した事例を取り上げる。セル生産方式は、ベルトコンベアで多数の工員が細分化した単純作業を行うライン生産方式と異なり、1人、もしくは小集団にて製品組み立てから検査までの工程すべてを受け持つ。セル看護提供方式では、日単位に勤務看護師に対し担当病室を割り振り、担当病室における患者に対するすべての業務を受け持つ。加えてスタッフステーションを起点とした情報収集・共有、カンファレンスなどの従来型の業務運用ではなく、病室・病室前の廊下を起点とした業務運用を基本としている。結果、患者の気配を察して先取りケアの実践の実現、ナースコール呼出回数の減少、さらに看護師が情報収集や物品を取るためにスタッフステーションに戻るといった業務動線の短縮などを狙っている。当調査では、位置検知システムの利用によって把握可能な看護師の従事場所情報を利用し、セル看護提供方式の導入効果を整理した。

2017年
11月

第46回 日本医療福祉設備学会

一般演題
「急性期病院におけるトイレでの転倒対策に関する研究」


発表日
:2017年11月21日
開催地
:東京都江東区
発表者
:TOTO株式会社/賀来 尚孝氏
共同研究者
:横浜市立大学附属病院/渡邊 克氏、立石 由佳氏、森田 香奈氏、株式会社ケアコム/今 良太郎、安藤 智昭
概要
:トイレでの転倒リスクを低減する対策として、患者さんの立ち上がりを検知するセンサー(離座センサー)を内蔵した便座の有効性を研究した。アンケートでは約6割の看護師が有効と回答。また、インシデントの件数は設置後の平成29年1月~6月は0件となり、効果が確認された。
8月

『看護部長通信(8-9月号)』

〈PNS研究会監修〉2017年度最新事情!新看護方式PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)®の進化と
成果を定着させる現場でのアップデート法

ICTとデータ活用による可視化がカギとなる
PNSにおける業務の可視化とタイムマネジメント法


執筆者
:福井大学医学部附属病院 企画・経営担当副看護部長(医療情報担当兼任)大北 美恵子氏(診療情報管理士・医療情報技師)
概要
:日勤帯の看護師の動線を可視化。そのデータを活用した「始業時ラウンド情報収集」、「ケアを中断しないナースコール対応」の取り組みについて、『看護部長通信(8-9月号)』に掲載された。具体的な取り組み方法については参考動画にて参照。

7月

第19回 日本医療マネジメント学会学術総会

IT 利用で患者と寄り添う看護の可視化
~看護師・看護補助者の協働の視点から~


発表日
:2017年7月8日
開催地
:宮城県仙台市
発表者
:医療法人社団 緑成会 横浜総合病院/高城 香奈美氏
共同研究者
:医療法人社団 緑成会 横浜総合病院/吉岡 美幸氏、桃田 寿津代氏、株式会社ケアコム/渡邉 志麻子、山崎清一
概要
:一般的に医療の電子化が進む中、看護師は電子カルテの操作時間が増加し、患者さんのそばにいる時間が減少していると言われている。そこで、病棟で勤務する看護師・看護補助者に7日間、勤務開始から終了まで無線タグと赤外線リモコンを携帯してもらい、看護動線データと業務タイムスタディデータを収集。その結果、看護の業務実態として、一日の大半をベッドサイドで過ごしていることが明らかとなった。

固定看護チームごとに看護拠点をもつ病棟構造での
看護師の滞在場所と病室訪問頻度


発表日
:2017年7月7日
開催地
:宮城県仙台市
発表者
:独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO)大阪病院/石神 美由紀氏
共同研究者
:JCHO 大阪病院/細井 きみ江氏、遠藤 聖美氏、下谷 康江氏、田中 小百合氏、株式会社ケアコム/山崎 清一
概要
:二つの固定看護チームがそれぞれ看護拠点を有する病棟構造において、看護師の滞在場所、チームで受け持っている患者への訪室頻度について調査。チームの受け持ち患者への訪室頻度については、チームで一つの看護拠点を有する病棟構造での結果と比較した。その結果、固定看護チームごとに看護拠点を有する病棟構造の方が、看護師がチームで受け持っている患者への訪室回数、訪問時間が多くなっていることが確認された。

看護拠点と患者病室の距離の違いによる
看護師の病室訪問頻度と移動に関する時間・距離


発表日
:2017年7月7日
開催地
:宮城県仙台市
発表者
:独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO)大阪病院/石神 美由紀氏
共同研究者
:JCHO 大阪病院/細井 きみ江氏、遠藤 聖美氏、下谷 康江氏、田中 小百合氏、株式会社ケアコム/山崎 清一
概要
:二つの固定看護チームがそれぞれ看護拠点を有し、看護拠点と受け持ち患者病室の距離が近い構造と、遠い構造において、看護師の病室訪問頻度と移動に要する時間・距離の違いを調査した。その結果、看護拠点と患者病室が遠い構造に比べ、近い構造のほうが、看護師の病室での滞在時間の割合が2割多く、1看護師あたりの病室訪問頻度は1.13倍、病室訪問時間は1.10倍となっていた。

病棟業務の実態調査
病棟入室インターホンに対する業務量について


発表日
:2017年7月7日
開催地
:宮城県仙台市
発表者
:独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO)大阪病院/細井 きみ江氏
共同研究者
:JCHO 大阪病院/石神 美由紀氏、遠藤 聖美氏、下谷 康江氏、田中 小百合氏、株式会社ケアコム/山崎 清一
概要
:固定看護チームごとに二分した病棟構造で、看護師・看護助手・クラークが、時間帯ごとにどの場所に滞在し業務を行い、どの程度インターホン対応を行っているかを調査した。その結果、全体の50%を看護師が行っており、インターホン対応が頻回となる時間帯に看護助手が対応できるよう業務内容を検討することで、看護師・看護助手各々が業務を円滑に遂行できる環境づくりの一助となると考えられる。

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