
- 小さなお子様の入院についてのポスター 入院時の注意とお願いに関するポスター 転倒・転落を防ぐための質問票
- ケアコムでは、病院様のご要望をお聞きしながら、現場で役立つ各種ツールを協働で制作しています。水戸赤十字病院様では、入院されるお子様や成人患者さんに向けた転倒・転落防止啓発のためのポスター2種類を作成。また転倒・転落防止のための質問票の作成に協力いたしました。ポスターはベッドサイドに設置。質問票は入院前にご記入いただき、患者アセスメントにご利用いただいています。
イラストを効果的に用いて
転倒・転落を注意喚起!
子ども・成人それぞれに向けた
各種ツールを協働で作成
水戸赤十字病院様では、患者さんにより安全に入院生活を送ってもらうために、注意喚起を促すツールを制作したいとお考えでした。ケアコムも「インシデント(転倒・転落)分析」からツール制作に協力させていただきました。
2016年11月より制作したのが、入院中の小さなお子様の転倒・転落事故防止に向けた注意喚起のポスターです。入院中に起こりやすいトラブル事例を、イラストを用いて説明しています。
小さなお子様の転倒・転落は、場合によっては障害が残る可能性もあり、非常に危険です。病院様としてはどうにか未然に防ぎたいと考えていましたが、ご家族の中には「子どもは転ぶもの」という意識をもっている方もおり、なかなか有効な手段が見つかっていませんでした。
そこで病院様から弊社に、小児ベッドの壁にポスターを張り、ご家族の皆様に注意を促したいという要望をいただきました。
制作にあたっては、病院内で起こり得るお子様のトラブル事例をヒアリング。私が原稿やイラスト案を担当し、病院様と議論を繰り返しながら、約半年間で4回の改版を経て完成しました。
「小さなお子様向けのポスター」と同時に制作したのが、成人向けの転倒・転落に対する注意喚起のポスターです。転んだり、つまずいたりしやすい3つのシーンを、イラストを用いて紹介しています。
病院様からは、入院される患者さんやそのご家族に向け、転倒・転落に関する最低限の注意を促すパンフレットを用意したいとご要望をいただきました。
誰が見ても一目でわかるように、大きな黄色い三角マークで「危険!」を強くアピール。入院時に、ご本人やご家族にまず読んでいただこうと、入院予定のベッドに置いておくという運用でご使用いただいています。
提案時の絵コンテ
病院様へ最初にご提案した草案。
この後、二度の修正のうえ完成した。
2017年4月から7月にかけて制作したのが、患者さんが入院される際にご記入いただく転倒・転落の防止に向けた質問票です。
実は、この質問票は、病院様が独自に作成された文字形式のアンケートで使用されていました。それを拝見した私は、「これでは、患者さんやご家族は理解できないのでは?」と思い、イラストの挿入をご提案。病院様と相談しながら、3ヵ月間で3回の改版を経て完成しました。
患者さんまたはご家族が入院前に記入し、入院時に看護師さんに渡していただき、入院時のアナムネやアセスメントにご利用いただいています。患者さんのご家族からは「イラストがあることで非常にわかりやすい」との意見もいただきました。
患者さんに安全・安心の入院生活を過ごしていただけるようにと3つのツールを作成しました。「転倒・転落を防ぐための質問票」においては、2018年6月から医療安全推進室で回収し、患者さんの入院前の状況分析にも活用されています。また、全国の日本赤十字社の病院様でも同ツールの運用が始まっています。
日本赤十字社水戸赤十字病院